飯旅、自転車旅: 旅286＋13日目　鯨の町太地　6月25日

お世話になった民宿大磯、女将さんは20代から50年以上この宿を切り盛りされてるそうで
中はすごく広く綺麗です。

僕の泊まってたサワラの間。鯨の髭に書いてあります
女将さんの旦那さんは捕鯨漁師さんだったそうで、南極から鯨肉を送ってくれたこともあったそうです。

朝ごはんは昨日たまたま見つけた食べれるカップラーメン
なぜこれを選んだかと言うと・・・鯨を一緒に食べるからです

ゴンドウ鯨のオバキ、多分皮の部分の湯引きです。酢味噌でいただきます。
そんなに臭みなくコリコリしてて結構美味しい

鯨の胡麻和え。鯨の肉を胡麻和えにしてあります。
こっちは・・・ちょっと臭みがきついですね(^_^;)鯨汁とか干物に比べたらだいぶマシだけど

食べ終えたら荷物まとめて出発します。

太地の漁港

イルカの追い込み漁はここで行われています。
今日は幸い？にもシーシェパードは居ませんでしたが
那智勝浦に賃貸を借りて拠点を作り度々妨害に来るそうです。
お金儲けのPRなので地道に活動よりはやりたいときに派手にやりたい放題やってくそうです。

くじらの博物館、到着する直前に急に雨が強くなってきました
元々入るつもりでしたが軒下に自転車ごと駆け込んで中に入ってみます。
民宿で割引券もらっていたので100円引きの1200円。

中はイルカやくじらの生態や体のしくみ捕鯨の歴史などの資料が展示してあります
太地は400年続く日本の捕鯨発祥の地で、明治までは手漕ぎ船と手投げの銛で鯨を捕っていたのですが
一度に100名以上の漁師が遭難するという悲惨な事故により太地の捕鯨は一度壊滅
その後、小さな種類の鯨のみに絞ったり機械式の銛を導入することで捕鯨の歴史は脈々と受け継がれてきました。

先祖代々生きるために続けてきたものを
「頭がいいのにかわいそう！」と外から来た人に突然言われても容認できるものではないですよね。

イルカショーが始まるみたいです。

ちょっと小さなカマイルカ

ちょっと大きなバンドウイルカがショーを見せてくれます。

朝一番で雨がぱらつく中なのでお客さんは僕一人でしたが
頑張ってイルカがショーを披露してくれてました。ありがとう！

シロナガスクジラの骨格標本。

現在使われている捕鯨用の銛らしいです。
先端に火薬が仕込んであり突き刺さるようになっています。

白いアルビノのイルカ。めったに居ないそうですね。なんか目も赤い？

おっうつぼ発見。

たぶんこいちがうつぼの揚煮に使われているうつぼですね。改めて見ると美味そうです（笑）

つづいては多分ここだけ？鯨ショーが始まるそうです。

体調が6mほどのコビレゴンドウ鯨と

4mほどのハナゴンドウ鯨のショーです。
鯨と言えど小型なので迫力ある高いジャンプを見せてくれます
聞いたところによると今朝食べた鯨はこの2匹のどちらかが使われているみたいです。

鯨博物館なかなかおもしろかったです。

奥は昔使われていた調査船と、
手前が手で鯨を捉えていた時代の刃刺しという一番最初に鯨に銛をなげる砲手です。
船の上からこんなん投げて当てるとかほんとすごいわ・・・

太地町を離れるときに見つけた風力発電、その名も風流鯨（笑）

歩行者、自転車はこちらのトンネルへ！って横断歩道あるとこで言って欲しいよな(^_^;)
なかなか車が途切れず渡れないんんですよ・・・

そうこうしてるうちに那智勝浦に到着。鮪の水揚げがすごいところです。

地元の人に教えてもらったお店、竹原さん

鮪定食、本マグロの刺し身がめっちゃ美味い(*´∀｀)
梅干しは自転車なら塩分取らないととのことでサービスです

鮪のモツ（胃袋）。酢味噌で和えてありコリコリして臭みもなく美味いです

以前鮪のどうぐ（内蔵）はぜひ食べろと言われてましたが、なかなかいいですね。

那智勝浦を離れてこんどは新宮へ

新宮速玉大社。熊野本宮大社、熊野那智大社とならぶ熊野三山のひとつで世界遺産にも含まれています。

川原屋横丁。
昔ここは熊野古道の参拝者や木材の運搬などの拠点で多くの人が行き交う場所でした。
しかし大雨が降るとすぐに川が氾濫し建物が流されるなど過酷な土地でもありました。
そこで考えられたのがこの川原屋という建物、簡単な木材だけで釘を使わずに建てられており
大工が居らずとも1～2時間程度で解体と再建ができてしまう折りたたみができる建物です。
大水の気配があれば建物をたたんで高台に移動し、雨が去ればまた戻ってきて店を再開するという・・・すごいですね。
今は水害も対策されているので基礎も固めて、釘も打ってるそうですが形だけは残してあります。