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2014年9月27日土曜日
旅229日目 蒟蒻と繭 9月25日
久々のネットカフェ。やっぱり眠るのには適さないな(^_^;)
微妙な時間に起きてしまったら二度寝するわけにはいかないので映画を見ながらゆっくり準備して出発します。
うん、無事雨も降ってなくて良かった。
これから富岡へ!という時になにかが遠くに・・・
あれは観音様(゚д゚)!
群馬の白衣観音は日本でも最初の大観音だそう。地元の資産家が建てちゃったのが日本全土でも広がっていろんなとこで見られるようになったんだとか。
富岡へ向かう道中は軽い峠越えなのでその前に腹ごしらえを・・・
ネットカフェでは食べれるものないので補給できないんですよね(;´Д`)
ワンコイン焼き肉丼食べてエネルギー補給完了!
どうやらこの先向かう予定の場所に団体さんが来るらしいとの情報を仕入れました。
上手いこといけば団体さんを避ける事ができるかもしれないので頑張って走ります。
そうして到着!こんにゃくパーク!
こんにゃくの生産量が日本一を誇るヨコオデイリーフーズの工場です。
国内のこんにゃく芋の92%が群馬県で生産されているのでまさに群馬はこんにゃく王国!
見学は無料。いざゆかん!
入ってすぐはゼリーの製造ライン。
ここではこんにゃく芋はもちろん海藻などを加工してゲル化剤にしゼリーも作っています。
残念ながらゼリーの製造は春夏のみなので今はラインが止まっています。
もう少し奥に進むといよいよこんにゃく工場!
こんにゃくに使う芋は2,3年育てたものを使うようです。
生のこんやく芋を茹でています。茹で上がったいもは隣の機械へと運ばれ
皮ごと粉砕しすり下ろします。こんにゃくが黒いのはこの皮が混じるからですね。
こんにゃく粉を使う場合は皮のかわりにひじきなどの海藻を混ぜます。
すり下ろした芋は遠心分離器にかけて不要なでんぷん質とグルコマンナンに分けられます。
このグルコマンナンがこんにゃくの素。ここで取り除いた澱粉はどうなるのか聞き忘れてしまった(^_^;)
取り出したグルコマンナンは水を加えながら撹拌し糊状にしていきます。
糊状になったこんにゃくの素は数時間ほど熟成させた後、
中央の機械で水酸化カルシウム(凝固剤)を混ぜてから袋詰め。
袋詰めされたこんにゃくはボイルしながら形を整えて板こんにゃくへとなっていきます。
できたてほやほやのこんにゃくを箱詰めし全国に出荷していきます。
こちらはしらたきの製造工程。こんにゃく粉を水と混ぜてこんにゃくの素を作ったあと
麺場に絞り出してそのまま茹で上げていくとしらたきになります。
白いのは精製されたこんにゃく芋の粉から作っているからです。
これに海藻などを混ぜたり、生の芋から作ったりすると糸こんにゃくになるみたいです。
こんにゃくの下ごしらえって茹でるだけだと思ってたらいろいろあるんですね(゚д゚)!
煮るものによって色が変わるってのも初耳(゚д゚)!関西だと黒いこんにゃくだから気づかないのかな?
帰ったらいろいろ試してみるか
上毛かるた。戦後に作られた群馬県民のバイブルだそうw
一部の札がGHQに検閲されたりしつつもなんとか生き残ったそうです。
群馬のからっ風はすごいらしいですね。
若干無理がある気もするけど鶴は鶴だ!
見学が終わったらいよいよお楽しみ!
こんにゃく無料バイキング!?
こんにゃくのフルコース。これでもおそらくまだ半分ぐらいしか持ってきてません(^_^;)
こんにゃくラーメンが美味いなぁ。無料なのにこれだけで十分お腹が一杯になりそうです。
ただこんにゃくはカロリーがほぼないのでこれだけだとチャリダーは間違いなくエネルギー不足だなw
もう少し取りたいところでしたが団体さんが参戦してきてごった返してきたのでここらで出ることにします。
となりのおばちゃんは人混みかき分けて第2ラウンドへ進んでいきました(笑)
帰る前にだいぶ気になったのでこんにゃく生ゼリーりんご&梨500円。隣は無料のおみやげ
生ゼリーは果物がこれでもかというほど盛りだくさん。普段なら嬉しいとこだけど
こんにゃくゼリー食べたかったのでゼリーがあんまりにも少なかった(´・ω:;.:...
さてそれでは富岡製糸場へ向かいますか!
世界遺産になってたからか富岡製糸場に続く道は完全に観光地化してます。
地元の人に聞くとこの辺りも変わったね・・・・と
富岡へ行くとおやきがあるよって教えて貰ってたのにおみやげのかりんとうまんじゅうだらけでおやきは発見できず・・・
もしやかりんとうまんじゅうに駆逐されたのでは(泣)
富岡製糸場に到着!やっぱりすごい人だ(^_^;)
記念撮影する団体さんを横目に入場料を支払い無料ガイドの受付へ
ここで空は土砂降りの雨に変わりました。困ったな・・・と思ってたら富岡製糸場から無料の傘の貸出!ありがとうございます!
そしてこの雨のおかげで団体さんが一気に引いていき人がまばらになりました(∩´∀`)∩ワーイ
無料のガイドが始まりました。
蚕の繭から糸を取り出すのは手作業でした。ただ需要が増えるにつれ手作業だと速度が遅い、急いでやると質が悪いものになってしまうということで
フランスから技術者を招き、機械を導入し質のいい糸を大量に生産できるようにしたのが富岡製糸場です。
ただ生産するのではなく、全国に製糸技術を広めるための指導者を生み出すのも重要な役割だったようです。
繰糸場。建物は明治初期の建物ですが
ここに現在置いてあるのは昭和に作られた現役で使える機械です。
西洋の建築技術を取り入れたことで中央に柱を配置する必要がなくなり
時代の移り変わりで設備が変わっても建物をそのまま利用することができ、今日までそのまま残ってきたそうです。
富岡製糸場は日本の製糸で重要な施設だけではありませんでした。
片倉診療所。
敷地内に診療所を設けたり、労働時間は1日7時間、毎週日曜は休日。
明治の初期に日本で先駆けて福利厚生を充実させて働きやすい環境を作り近代化に貢献したのも富岡製糸場なんだそうです。
よくよく話を聞いているとなぜここが世界遺産になったか、分かるような気がしてきました。
女工さん達が生活していた寄宿舎。幽霊の目撃情報もあったとかw
ブリュナ館。フランスから来た技術者の一家が住んでいた大きな家です。
後に女工さん達に教養を身につけさせる学校として使われました。
繭を煮るための石炭を燃やした煙突。富岡に製糸場が建てられたのは
養蚕がされていた以外にも石炭が採れたり、水が豊富だったりいろんな理由があったそうです。
蚕を保管するレンガ倉庫、レンガはフランス積みという見た目は良いが強度に欠ける積み方なので木造のしっかりした骨格と組み合わせて作ってあります。
レンガは地元の瓦職人に作らせたそうでところどころに職人の印がつけてあったりします。
レンガ倉庫の中は資料展示室や売店になっています。
5年ものの蚕。耳を近づけるとモリモリ食べる音が聞こえます。
書き始めるとキリがないのでだいぶ端折りましたが富岡製糸場、思いのほか楽しかったです。
来年からはいくつかの建物の修理に入るそうでしばらく覆いがされて見れなくなるんだとか。
案外良い時にこれたかも。
町中で出会った女子高生達が食べてたホルモン揚げ。
てっきりホルモンを揚げてるのかと思ったら、ちくわを半分に切って揚げたものでした。
なんでホルモンって名付けた(笑)
富岡製糸場を出てから止んでいた雨がまた降りだして嫌な雨中のナイトライドを敢行し
道の駅ふじおかに到着。高速のSAも兼ねた大きな道の駅です。
パスタだけ食べておやすみなさい。
走行距離:45.72km
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