2015年7月27日月曜日
旅286+42日目 こんぴら街道 7月24日
ゆっくり起きてゆっくり準備
ゲストハウスミカサスカサは小さな宿ですが布団の寝心地の良さはすごいですね(*´∀`)
昨日干してた洗濯物も良い天気で一晩でカラッと乾燥。
さてと出発しましょうか
出発して向かったのはすぐ近くにあるおうどん屋さん
奈良日和からはもちろん妹からもおすすめされていたお店
釜あげうどん大(3玉)
あーこれは美味いやつだ。余計な言葉は要らずただ美味い釜あげうどんだ!
朝からこんな麺をすすれるとは幸せですね(*´∀`)
今日は昨日一度通りすぎてきたしまった丸亀へ一旦戻ろうと思います。
途中いい匂いに釣られて寄ってみると・・・うなぎ(゚д゚)!
そういえば今日は土用の丑の日でしたね。
くそぅこんなにいい匂い道端で漂わせやがってコンチクショウ
さすがに2000円のうなぎをいただきます!とは言えないので300円の肝串を・・・!!
(´Д`)ハァ…美味い。またうなぎ食べよう、そうしよう。
丸亀市の市街地へ入りミカサスカサで教えてもらった和菓子屋さんへ
則包商店。香川県で結婚式の際によく配られるおいりという和菓子を専門に作っているお店です。
ただ扉はぴたっと締め切られて営業している様子はなく・・・
そんな時にお隣さんに遭遇、話しかけてみるとお店の方を紹介してくれました!
今日はお店での販売はお休み中でしたが
裏ではちょうどおいりの製造中!おいりの作り方を見せてくれました。
まず材料に使うのは砂糖餅。その名の通り砂糖が混ぜられた甘めのお餅です。
食べさせてもらいましたがほんのり甘くてモチモチ。このままでも美味しい
香川県では普通のお餅だけでなく砂糖餅を正月に焼いて食べたりするそうですね(゚д゚)!
その砂糖餅を薄く四角く延ばしていきます。綺麗な長方形になっていく様子は正に職人技!
そして延ばした餅は天日干しで乾燥させて
さらに細かく裁断し1週間乾燥
現時点では2日乾燥の分しかなかったのですが、特別に最終工程も少し見せていただくことになりました。
角切りにした餅を回しながら熱を加えると
徐々に膨らんでまんまるになっていきます。これがおいりです。
味は軽くてサクサクとしている上品なポン菓子のよう?
本当はこんな風に綺麗な色に染めてカラフルで綺麗なおいりとして作られています。
丸亀城初代藩主の生駒正親の姫君のお輿入れの際に百姓が献上したあられが始まりだそうで
「家族の一員として心を丸く、まめまめしく働きますのでよろしくおねがいします」
との意味を込めて引き出物として贈られるようになったようです。
貴重なものを見せていただいてありがとうございました!
ジュースやお土産もありがとうございます!
県外からの結婚式でも注文があるようなのでこれから結婚される方はぜひ・・・!!
まずはお前がって声が聞こえてくるような気がするのはきっと気のせいです(;・∀・)
丸亀城
現存の天守閣とほぼ完全に石垣が残っているお城だそうです。
いい反り具合と角度。毎年自衛隊が訓練を兼ねて清掃を行っているので美しい石垣です。
ただそれに比例して城内はなかなかの急勾配。歩き慣れない人には辛いかもしれません。
上に登るといい景色が広がっていました。
こっちからみえるのは瀬戸内海と奥の方に瀬戸大橋、そして対岸の岡山県
こっちは讃岐富士(飯野山)と讃岐平野。この讃岐富士周辺が香川の中でも一番うどん文化が発達しているそうです。
1602年に生駒家によって建てられた丸亀城
ん~やっぱり現存天守はいい階段の勾配具合です(*´∀`)この勾配がたまらん
3層の小さな天守閣ですが最上階風が抜けて気持ち良い。
古い木のぬくもりを感じながらしばらく涼んでいきます。
丸亀城内の観光案内所の中では丸亀の伝統工芸品のうちわを製作中
最近はプラスチック製のうちわばかりで気軽に扱ってしまいますが
こういう手作りの竹うちわだと大事に大事に使えそうですね。
作業の様子を見ていたところ、職人さんが立ち上がって手招きし大手門の中へ
ちょうどお昼ということで時報の太鼓を叩かれるそうです。
昔の時間なのでお昼は九つ時で9回叩きます。なかなかの迫力でした。
丸亀はしょうゆ豆の本場でもあります。
以前キャンプ場で食べたしょうゆ豆もこの大西食品のものです。
少ししょうゆ豆の由来だったり、しょうゆ豆レシピなど教えていただきました。
以前も書いかもしれませんが
しょうゆ豆はお遍路さんをもてなすためにおばあさんが豆を炒っていたところ、豆のひとつが跳ねて醤油壺のなかへ、しばらくしてから醤油に沈んでいた豆を食べてみると醤油が染みて柔らかくて美味しかったことからできたんだそうです。
現在のしょうゆ豆は甘くなっていますが、話をきく限りでは昔は甘くなかったみたいですね。
話を聞きに寄っただけなのですが、お土産にしょうゆ豆いただいてしまいました。
本当にありがとうございます!甘い豆大好きなんだよな~(*´∀`)
話が少し変わりますが
讃岐は昔から讃岐三白(塩・砂糖・綿、一説には塩・砂糖・小麦とも)と呼ばれるように
砂糖の生産は多かったものの、それは貴重な収入源としてで農民が気軽に食べれるようなものではなかったそうです。
なのでこのしょうゆ豆も、以前食べたぶどう餅も元々は砂糖は入ってなかったそうです。
それでも年に1回ぐらいは砂糖を食べたい!でもあまりおおっぴらに食べることはできない・・・
その解決策として作られたのが香川県の有名なあんもち雑煮です。
雑煮の餅の中にあんこかくしてしまえば目立たないよねという斬新な解決法(笑)
そんな過去もあってか?香川県は甘めの味付けがとても多い気がします。
あんもち雑煮もどこかで食べて見たいんだけど、なかなかむずかしそうだな・・・・
そろそろお昼にと寄ったのは大西食品のお姉さんと奈良日和でおすすめされてた綿谷
名物らしい肉冷やしぶっかけ!
昨日おか泉で食べた肉冷やしとはまたちがうガッツリ系のうどん。
これはパワーがつきそうです。美味かった、ごちそうさまでした!
たまたま見つけたうちわミュージアム中は簡単な展示とうちわ作り体験
あとはほとんどうちわの直売所みたいになっていました。
うちわのためにキャラクターまで作ってしまって丸亀市気合入ってますね(笑)
ちなみに丸亀市は骨付鳥の本場なのですが
骨付鳥でもポスター頑張ってました。下のポスター骨付鳥一切でてきてへんやん(笑)
太助灯籠。金毘羅参りが流行っていた頃に船着場の目印として建てられていた灯籠です。
昔は瀬戸大橋もないですからね、本州からの金毘羅参りはみんな舟でここを目指して来たんでしょうね。
はなや食堂。ミカサスカサでおすすめされてたお店です。
店に入るとおばちゃんもおっちゃんもお昼寝中(笑)なかなかディープな雰囲気のお店です
お店のおばちゃんによると明治創業で香川でも一番古いお店なんだとか?
50年前はこの通りも10軒ぐらいうどん屋があったのに、今はうちしか残ってないと寂しそうでした。
金毘羅参りの街道沿いでうどん屋さんが軒を連ねてたんでしょうね
暑すぎたので注文は冷やしうどん。うん美味い。
結局食べれず後悔したのですが、はなや食堂がある善通寺には昔、陸軍の基地があり
うどんだけでは栄養が足りないと乃木師団長が考案した
鳥肉と餅入りの乃木うどんというものがありました。
もちろんはなや食堂でも食べれたのですが、あまりの暑さにスルーしてしまいました。・゚・(ノ∀`)・゚・。
しばらく走って琴平まで来ました。
八千代旅館。
僕の旅のきっかけである2年半前の初めての自転車旅行で泊まった宿です。
土砂降りの雨なのに100km先の宿を予約していたため日が暮れてからも強行軍で
たどり着いた時は全身ボロボロだったなぁ・・・
足の痛みが酷くてもういますぐにでも帰りたい、でもカッコ悪いので走り切るまで帰れない・・・
ちょっと泣きそうになりながら温泉で足をマッサージしていたのを思い出します。
それから2年半、その宿の前をヘラヘラとお気楽な顔して同じ名前の旅人が通りすぎていきました。
金毘羅さんへ登ろうかと思ってきたものの駐輪場らしきものはなく悩んでいると
「兄ちゃんうどん食べたか?」と参道沿いのお店のおばちゃんが声をかけてくれました。
ちょっと値段高いし普段なら素通りするところなのですが、自転車置場確保できるならと寄り道
かけうどん300円。香川のレベルからいったらうーんというとこですが
他県から見ればこの値段、この味だと十分満足できそうなところが香川県って怖いです。
金毘羅さんまでは765段の石段で往復1時間半ほどかかるらしいので
ボトルの中に冷たい水いっぱい分けてもらって行って来ます。
僕の足なら多分1時間もあれば帰って来れるはず!
こんなに集まっててやっていけるんか?と思うほど両側はおみやげ屋さんでびっしり
足腰が悪い人用の籠。お金払えば乗せてくれるそうですがこれは運ぶのも大変やわ・・・
ひたすら登っていきます。
いまだかつて見たことのないほどの手抜き感・・・!!琴平よこれで良かったのか?
金毘羅さんは海の守り神ということで造船所から寄贈されたスクリュー
こんだけでかいとタンカー船とかのスクリューなんでしょうか?
ラスト登り!
金毘羅さんに到着!
いい景色です。
海の守り神ということで船会社からの奉納が山のように
宇宙という名の海の航海安全祈願?秋山豊寛宇宙飛行士かな?
自衛隊の航海安全祈願の流し樽
さてと航海ではないですが旅の安全を祈願したら帰ります。
登って降りてくるまで50分ぐらいかかりました。急げば1時間以内でも十分行けますね。
今日の寝床の確保へもう少し走っていきます。
この道、2年半前に八千代旅館に行くはずが道間違えてしまって登ってしまった道だな。
八千代旅館から出発した旅2日目
登りがキツくてキツくてどうしようかと思ってる時に寄ったうどん屋。
1月の寒い時だったのでおでん頬張って体温めてました。
今改めて走ってみると休まず走りきれる道でちょっとびっくり。
こんなに楽な道だったかな?
この場所、八千代旅館を出発してからしばらくパンクしていることに気付いた場所だな(笑)
雨の中自力で直そうと試みるもうまく行かず
自転車屋の場所を調べると30kmほど先と表示されてなかなか絶望しました。
歩いていける距離でもないので、ゆっくり空気が抜けるパンクを利用して
空気詰める→抜けるとこまで走る を繰り返してなんどか自転車屋まで行ったなぁ・・・
古代米の神社?
神饌田は見れたものの誰も居られず話は聞けず
銭湯に入って今日は観音寺市の公園で休むことにします。
要注意ですが観音寺は かんのんじ ではなく かんおんじ です。
うっかり読み間違えると言い直されてしまいます。
走行距離:53.9km
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