2015年7月4日土曜日

旅286+19日目 伊勢神宮 7月1日

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現在宿泊中のユメビトハウス。
今日は強いあめらしいので自転車を置かせてもらって伊勢神宮へ

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まずは外宮から、というか僕からしたらこっちのほうがメインなんだけどね(^_^;)
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こういう屋根のしたで野宿できたら気持ちいいだろうな・・・!という旅人脳
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豊受大神宮(外宮)お米をはじめとする衣食住を司る神様です。
ここはお参りする以外ありませんね!
日頃美味しい飯にありつけていることを感謝して手を合わせます。

この外宮では日別朝夕大御饌祭という
毎日朝夕365日食を司る豊受大神に御饌(みけ)と呼ぶ神様の食事を捧げるおまつりを行ってします。
食材の米は伊勢神宮が持つ神田で作られたもの
火は忌火と呼ばれる神職が自らの手で起こした火を使い
食器も毎日新しい土器を使い
穢れのないように気をつけながら行われているようです。

後から聞いたのですが
捧げられたあとの御饌は下げられて神職の方たちでありがたくいただくそうです
食器の土器は上薬を塗らずに作っているのでそのまま割ればまたただの土
そうして毎回新しい食器を年8万個以上つくり続けているそうです。

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外宮の敷地内には土の神、風の神、産業の神などの別宮があります。
農業や商売している人はぜひ来てお参りしていきたい場所ですね。
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途中なにげなく渡っていた橋、よく見ると亀の形をしている亀石とか言うそうです。

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せんぐう館。
去年の式年遷宮に合わせて建てられた新しい施設です。
20年に1度行われる式年遷宮の資料や普段のおまつりの様子などが見ることができます。

伊勢神宮は20年に1度全て建て替えられるので古い建物は残っていません
その理由としては20年に1度建て替えをしていれば、必ず前回、前々回の建て替え経験者が居り
技術伝承が容易に確実に行われて行くからなんだそうです。
神田で育てられている米も、日本古来の原種などを交配しないように育てており
品種の保存にも貢献しているそうです。

一見なんのためなんだ?と思うようなこともよくよく調べて見ると重要な意味合いを持っているんですね。
伊勢神宮は古来から続く伝承のための場所なのかもしれません。


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お昼どこかいいところないかな~と観光局で聞いてみると紹介されたのがここ
まんぷく食堂
お店に入るなり店のご主人が「兄ちゃん自転車か?どこから来た?」
(゚д゚)!僕は今日傘さして歩きで来たのに・・・どうやらすごく見る目があるお店のようです。
その後旅人ノートが出てきたのでなるほど、元々旅人がよく来るんですね
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牛丼唐揚げ乗せ
まんぷく食堂の名物が唐揚げ丼と呼ばれる唐揚げの卵とじ丼
卵が食べれないので・・・と伝えると牛丼に唐揚げ突っ込んで一緒に煮込んでくれました(笑)
牛丼はコショウがピリッと効いててめっちゃ美味いな。一緒に煮込んだ唐揚げも( ´∀`)bグッ!

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外は未だ土砂降りの雨
伊勢内宮へ向かおうと思います。
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伊勢農業館というそそる施設の看板がありますが、今年の10月まで改装中なようですorz
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皇學館大学。神道学部がある珍しい学校です。IMGP8165
神道博物館。
伊勢神宮を中心に神道の資料が多く展示してあります。
特に神饌(神様の食事)の展示が多かったのは面白かった。
花の神饌とかもあるんですね(゚д゚)!
大学なので専門に研究されている教授に直接話聞けたりするのはすごく貴重ですね。

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内宮へ向けて歩いているとなにやら赤福の商品倉庫前の駐車場でテントが建てられてました。
今日は7月1日、毎月1度の朔日餅の日です(゚д゚)!なんと運のイイ
このテントは予約の人用の受け取り場所なのですが
聞いてみると予約キャンセル分がいくつかあり、それを無事に買うことができました。
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毎月中身が変わるようで、7月は竹流し。竹筒に流した水ようかんです(*´∀`)
1月1日だけは初詣の人用に深夜も店を開けるので、朔日餅どころではなく赤福餅だけだそうです。


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内宮に近づくとなにやら賑やかになってきました
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いろんな屋台やお店がひしめき合うおかげ横丁です。
おかげ横丁は計画も金銭面も赤福が主導で作った場所だそうで
”伊勢のおかげ”というよりは”赤福のおかげ”みたいになってますね(笑)
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入場無料のお餅に重きを置いた伊勢街道の資料館。入場無料でもちろん赤福が運営中
昔の旅中の話から和菓子の話までいろいろ面白い。
江戸時代の伊勢参りは1~2ヶ月かかり、予算は現在の価値で30万円~だったみたいですね。
ピーク時には日本の人口3000万人のうち500万人が1年で押し寄せたというから来すぎだろ(笑)
中には10代の若者が無一文でいろんなところにお世話になりながら伊勢参りしてたりもあったらしいです。今も昔も同じようなアホは居るもんだな(笑)
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そして伊勢の元締め赤福です。やはりさすがの貫禄。
赤福餅は兵庫県でも普通に買えてしまうほど近畿圏ではそこらじゅうで売ってるんですが
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せっかくなので手作りの赤福餅いただきます。表面の波は指の形、意外と難しそう?
うん、食べ慣れた味!美味い。
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出してくれたお茶は店頭のかまどの薪で沸かしたお湯を使ってました。
さすが赤福ってとこですね(笑)

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皇大神宮(伊勢神宮内宮)。
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外宮よりも広い感じを受けます。
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普通の御手水舎もあるのですが、脇を流れる五十鈴川で手を清めるそうです。
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天照大御神をおまつりする皇大神宮。
なにかをお祈りするのではなく、おかげさまでと日頃の感謝を伝えるのが正しい参拝だそうです。
ただそれも平和な江戸以降のことであり、騒乱が多かった時代ではやはり救済をお願いすることが参拝の主な目的だったようです。
現在のお参り方式は伊勢神宮のPR成功の賜物ですかね、一時期年間500万人ですからよくやったもんです(笑)

もうあと四国を回れば日本一周完了ですから
今までの旅の無事とご縁の感謝をお伝えしてきました。ありがとう。


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財布の中がだいぶ軽くなっていたので寄り道した郵便局。
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伊勢名物のへんば餅
この餅を食べて休んだ客が、皆馬を返して参宮していく様からへんば餅名前がついたんだとか
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これがへんば餅。うるち米のお餅なのでつるっとした食感です。

この餅にはもうひとつ由来があり、伊勢の近くで疱瘡が流行った時に
父の回復を願って毎日伊勢の返馬所からお祈りをする娘がいたそうです。
あるとき父があばた(疱瘡の痕)が見たいと言ったものの高価な鏡などなく
代わりに顔にできたあばたに似せたお餅を作り見せてあげたそうです
そのお餅を食べた父はたちまち回復し、近所でも評判になったことから
返馬所でお祈りする娘が作ったお餅、へんば餅となった説もあるそうです。

なんとなくこっちのほうが本当な気がしますが、あばたの形ですよ!と言って売るのもなんなので馬を返して参宮していくってことになったんでしょうか?

ちょうど目の前にバスが来ていたので伊勢市駅までバスに乗って
ゲストハウスに帰ります。

ゲストハウスでは今が暇な時期ということでDIYでリフォーム中
せっかくなので僕が買ってきた朔日餅差し入れしてみんなでいただきます
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竹流し特大1000円
本当の竹筒に入っているのでいい香り。特大ということで竹のサイズも普通の太い竹です(笑)
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底を針で突いて出してみますがすごい量です。いやぁほんとこれはみんなで食べるべきものですね。
さすが赤福!水羊羹も赤福系のあんこの味で美味いです(笑)

結局すごい量に飽きてきたので半分ほど残して
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今日の宿泊費をタダにしてくれるということでリフォームのお手伝い。
みんな素人なのでそれなりに役に立ててるようで一安心?
ほんと工具に関しては数こなさないとコツつかめませんからね(;´∀`)

結局8時過ぎまでお手伝いして今日の作業は終了
近くのとん亭という「中華料理屋で晩御飯ご馳走になりました。
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三重名物のトンテキ。辛めのタレに絡んでる豚が美味い
キャベツも進みますね~
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ご飯はホイコー飯。美味い!・・・けどこれトンテキと材料一緒なんじゃ・・・・(゚д゚)!
走行距離:0km
歩行距離:雨の中たくさん

2 件のコメント:

  1. あずらえる2015年7月5日 12:41

    おぉ、まさかのまんぷく食堂!
    自分も伊勢にいくときは毎回食べてます、むしろからあげ丼だけ食べに……
    卵があるのでコメントしませんでしたが、それ以外のメニューも豊富でしたね(忘れてました)

    朔日餅羨ましいです!
    餅なのに水ようかん(笑)

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    1. たまたま観光案内所で教えてもらって面白いところに寄ることができました。

      赤福は毎月いろいろ変わるみたいなのでまた別の月のも食べてみたいですね

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