飯旅、自転車旅: 旅286＋54日目　水切りと田舎寿司　8月5日

室戸の公園の東屋。
蚊が少なくそれなりに暑かったので結局テント無しで就寝。
若干不安が無かったかといえば嘘になりますが快適に寝れたので良しとします。
適当に朝を済ませて出発します。

今日も良い天気。嬉しい半面昼の気温が心配です。

道の駅キラメッセ室戸。開店前に着いてしまいましたがもうすぐ開店するそうなので
開店するまで地元のおじいさん、おばあさんとまったり会話しながら待ってみます。

じっこ（マイゴ）貝の炊き込みご飯といたどりの煮付け
じっこは一昨日日和佐でご馳走になった貝の炊き込みご飯ですね。うん美味しい
いたどりは山菜だそう。鰹出汁で煮てありますが、これは美味い(ﾟдﾟ)！ほんとに美味い！
どうも高知の人しか食べない山菜らしく他の地域で見つけると喜んで持ち帰る姿が昔は見られたそうです。ただ現在はそれも徐々に広まって高知県以外でも食べられはじめてるそうです。

きれいな海を眺めながら走って行くと

吉良川の古い町並みにたどり着きました。
こういう古い町並みはいろんなとこで見てきたつもりだったのですが

なんだこの壁は(ﾟдﾟ)！
聞くとこの壁に付いた小さい屋根みたいなのは水切りと呼ぶそうです。
雨が多い高知で漆喰の壁をそのまま雨に晒しているとすぐに傷んでしまうそうで
この小さな水切りをつけることで漆喰の上を流れる水を少なくして傷みを少なくしているんだそうです。

いしぐろと呼ばれる暴風よけの石垣。台風が多い高知の知恵ですね。

いやー水切りっていいですね。高知の古い町並み大好きです(*´∀｀)

海を見ながら走って行くとちょうどお昼前あたりで

良さそうな感じの食堂を見つけたので寄ってみます。

今の時期このあたりで採れるスルメイカの刺し身定食。イカが甘いです(*´∀｀)
塩辛とか四万十のりもいいですね～。ご飯も山盛りお代わりさせてもらってごちそうさま！

奈半利の古い町並み。水切り眺めるのにハマってきてます（笑）

道の駅田野駅

干皮（かんば）もち。生の芋を干したものを干皮（かんば）と呼ぶらしくその干皮を混ぜたお餅です。ただ時期が冬の食べ物らしく今は芋の粉を使っているそう。めっちゃ美味い(ﾟдﾟ)！
ちなみに蒸かした芋を干したものが干し芋になるそうで、干皮とは作り方が少し違います。

道の駅の向かいにあるお寿司屋さん。
道の駅できになるお寿司を売っていたのですが1種類5貫でとても食べきれる量ではないので少し相談しにやってきました。

お願いした結果盛り合わせで3貫づつ作ってくれました。
上からこんにゃく、たけのこ、みょうがの田舎寿司です。高知では普通に食べられるそうです。
うん、なかなかいけますね。

輝るぽーと安田。直売所です。

またまた発見田舎寿司。金時豆とりゅうきゅうと昆布、巻きずしが入ってます。
金時豆がこんな風にお寿司に乗っているなんて・・・・！！

りゅうきゅうはこんな野菜です。すごくしゃきしゃきしてて美味しい野菜です。

卵を捨てるのがもったいなかったので「卵無しは無いんですよね？」と聞きながら寿司を買ったところ、ごめんねとレジのお姉さんがジュースを奢ってくれました。
ゆずのジュースほんのり甘くて香りが酸っぱくて美味しかったです(*´∀｀)ありがとうございました！

道端で見かけたお家。水切りすごい(ﾟдﾟ)！というか漆喰の細工がすごい(ﾟдﾟ)！

おう出たよ恋人の聖地。日本だけでいくつあるんだろな（笑）

安芸市に到着。

野良時計。昔各家庭に時計がなかった時代にアメリカから取り寄せた時計を分解して再現してしまった時計だそうです。明治から120年ずっと時間を刻み続けていたそうです。

安芸市歴史民俗資料館。安芸市出身で三菱の創始者の岩崎弥太郎の資料など展示してありました。んーボリュームとかはすごく少なめですね。

武家屋敷群を抜けて、田んぼの中を走って

岩崎弥太郎の生家。この下級武士の家庭に生まれた弥太郎がここから三菱の創始者になったかと思うと感動モノですね

庭にある日本列島を模したと言われる庭石。
ちょうど写真は中国大陸から見た日本列島みたいに写ってます。
右端が九州で左端が北海道、木の横が四国みたいです。

山内家と岩崎家の家紋が合わさって三菱になったんですね(ﾟдﾟ)！

日本列島を見つめる岩崎弥太郎先生

あまりの暑さに負けてしまいブルーベリーかき氷。あ～冷たい(*´∀｀)
普通のかき氷シロップではなくてホントのブルーベリーソースがかかってるのがまたイイ！
ついでにしれーっとこの炎天下でお湯になったボトルに氷を分けていただきました。
ほんとに生き返ります。ありがとうございました！

安芸は阪神タイガースのキャンプ地らしくたまに六甲おろしが流れてきたり
ほのかに関西のかおりがします（笑）

高さ16mの日本一高い防波堤。やっぱり台風の直撃をモロにうける高知県だからなんでしょうね

安芸から自転車道が伸びていたので迷い込んでみます。
一部過去の台風で道が崩れたのを復旧工事中で通れませんでしたが、そこ以外は走りやすくていい道です。
道の形状見るに廃線利用した自転車道かな？

自転車道脇に現れた休憩小屋

なんとも言えぬ愉快な雰囲気が漂ってます。とにかくこの炎天下に入って休む建物ではないな(；´∀｀)

海沿いにもうしばらく走っていくと香南市に突入。

かとり旅館。
南相馬の夢たびとでお世話になった悠介さんから連絡もらってやってきました。
悠介さんはまだ別の場所で仕事中らしく旅館の前でうろうろしていると
「旅人か～」
とそのまま近くにある民家へ連行されてウェルカムビール！さすが高知お酒出てくるスピードすごい（笑）

声かけてくれたのはかとり旅館で働いているヒロさん
昔遍路旅でお世話になった経験から、たまにこうして旅人を泊めているそうで
僕もこれから何日間かお世話になることになりました。ありがとうございます！