2013年7月19日金曜日

初めての自転車旅行 最終日

 対岸に宮島を望む朝です。
この旅行のために8日休みを貰えました。
今日は6日目、ここから家までは約300kmです。
3日あれば十分自転車で帰れる距離
しかし今回は今日で旅行終了。
 電車に乗って家に帰ることにします。

<<5日目

 宮島へ渡るフェリー乗り場。
しかし今日はもう乗りません。また今度暖かい季節に来よう。

 電車に乗る前に、朝食と風呂にも入りたいな
ということでまだ少しだけ自転車を走らせます。
地元の方に聞いたところ、10kmほど先に温泉があるみたい。
その温泉はJRの駅のすぐ近くなので、そこで自転車を畳むことにします。

朝ごはんを探してゆっくり走ります。
まだ朝の9時過ぎなので開いてる店はほとんど無し・・・
どこで食べようかと迷ってると、近くのおばちゃんが呼んでます。
「出来たてのあなごめしあるよ~」
昨日の晩ご飯も穴子重だったけど、せっかくなので購入。
どこか休憩できる場所を探して食べることにします。
小さな神社を発見。
この前に腰を下ろして朝食にします。

 なるべく早めに食べたつもりでしたが
0度近い外気ですっかり冷めてしまいました(´・ω・`)
それでもやっぱり美味しい。いい朝ごはんになりました。

そのままのんびり漕いで温泉に到着。
露天風呂は別料金らしいので内風呂のみで入ります。
ちなみに入場するときに渡される鍵の色で立ち入り可能エリアが変わります。
いざ入ってみると、午前中にもかかわらず内風呂は人だらけ
広くて開放的な露天風呂も少しだけ入りたかったなと後悔です。

最後温泉から出るときに、受付のお姉さんが
「がんばってね!」
と声をかけてくれました。
そのお姉さんも自転車乗りで同じOGKのヘルメット持ってるそう。
「これから電車で兵庫に帰ります(笑)ありがとう」
と伝えて最後の駅までの数百メートルを走ります。

 旅行前に予行演習だけしてたので2回目の輪行。
前回よりも早くなりましたがそれでも20分近くかかりながらなんとか完了。
さあ帰ろう!

車両に乗る時は邪魔にならないように最後尾の端っこへ乗り込みます。
ここから家までは途中乗り換えも含めて6時間以上 。
自転車の側は離れられないので基本立ちっぱなしです。

途中、法事終わりの家族が電車に乗って来ました。
お父さんはほどよくお酒が回ってきているみたいです。
「青春はいいなぁ~。若いうちはいっぱい無茶しないとな!」
僕の肩を叩きながらほろ酔いのお父さんは何度も言います。
隣の家族は恥ずかしいやら申し訳ないわでアタフタしていますが
実は僕は迷惑よりも少し嬉しかったです。

僕が家族の立場なら同じくやめて欲しいと思うだろう。
でもたった一人で何日も旅行してきた後だと
興味を持っていろいろ聞いて話してくれるのはすごい嬉しい。
当人になって初めて思うが
たまには厚かましいぐらい人に関わろうとするのもいいのではなかろうか。
もちろん時と場所をしっかりわきまえてだがw
これからは父にも少しやさしくしてあげよう・・・


しばらくして1人になるとあることに気付きます。
とても寒い。ドアが開くと耐えられないぐらい寒いのです。
服装は自転車に乗っていた時と同じ
一番下に登山用の吸湿発熱の下着
その上にユニクロの長袖Tシャツ
そして一番上にウインドストッパーのジャケットの3枚。
そりゃ寒いよ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
今まではずっと自転車で移動していたので気付かなかったようです。
しかし、いくら自転車とはいえこの真冬にもあまり寒さを感じさせなかった
登山用下着とウインドストッパーの凄さには感服です。


そして日が落ちた頃
ようやく三ノ宮に到着!
近くに母が居るようなので車で回収してもらいます。
ただいまです。

今日の走行距離は12.08km
今回の旅行の総走行距離は494.56kmでした。

より大きな地図で 2013自転車旅行 全行程 を表示

それまでは1日最高40kmしか走ったことがなかったので
すぐにリタイアすることになるかもしれないと思ってました。 
それが気付けば6日間で約500km。
自分でも驚くほどよく走りました。
無事にと言いたいところですが実は股関節を痛めてしまい
普通に歩くのすら辛い状態でした。
やればできる、しかし無茶をすれば必ずその代償が来ます。
今回の旅行でひとつ心残りがあります。
常に急いで焦って余裕なく走ってしまったことです。
立ち止まってもっと見たかった場所
もっと話を聞きたかった人
たくさんあったのに多くを素通りしてしまいました。
話しかけてくれた人
いろいろ聞いてくれたので自分のことは話すことができました。
でも、話しかけてくれた人がどんな人なのか
それを聞く前に分かれてしまいました。

受け身ではなく自分から後悔しないように飛び込んでいく
今後の課題です。

そしてこの体験が自転車旅の決意に繋がっていきます。

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