2015年2月19日木曜日
《旅中郷土飯》No.2 閲覧注意しもつかれ
2月、この時期になると栃木県の旧下野(しもつけ)国である料理が作られるようになります。
正月に食べた鮭のアラ
節分で蒔いた大豆
日本酒を仕込む過程で出た酒粕
冬の間に食べていた大根や人参などの残り
これから春に向かって暖かくなる前に冬の残り物を全て使ってつくる
食べ物を無駄にしないように食べられてきた昔ながらの郷土料理
それが「しもつかれ」です。
旅中に入手した「しもつかれ」モザイク加工済み
はじめに言っておくと、この「しもつかれ」食べるのがとても辛かったです。
味は結構美味しい
歴史も由来も面白い
しかし食べるのがとにかく苦しかった・・・・・
これがその「しもつかれ」です
地元の小学校で「しもつかれ」が出る日、教室は阿鼻叫喚に包まれます。
子どもたちだけでなく先生も残す人が居るんだとか・・・・
其の理由はもちろんこの見た目
正直、一度戻したものにしか見えません(;´∀`)
ビニール袋に入れられているので余計そう見えてしまいます。
出してみるとこんな感じ。
食べるために顔に近づけてみると過去の記憶が鮮明に蘇ってきます。
胃のあたりから熱くこみ上げる何かを必死にこらえます。
最初「しもつかれ」の話を聞いたときは「そんなアホな(笑)」と思っていたのですが
ほんとにこれはなかなかキツイです(;´∀`)
酒粕が入っているので味は冷たい粕汁みたいな感じです。
そこそこ美味しいのですが、どうしても見た目が勝ってしまいます。
具材は鬼おろしという専用のおろし金で荒くすりおろすため、いい具合に潰れています。
鬼おろしでおろした野菜と大豆、細かく刻んだ鮭のアラに酒粕を煮込み醤油で味付けして作るそう。
昔は各家庭でそれぞれ作ってたそうで、各家庭によって味や具材が違うみたいです。
毎年しもつかれを作って売っている八百屋のお母さんも
「作るけど見た目が気持ち悪くて私は食べれません。売るときもなるべく見ないように・・・
子供のころ戻すことが多かったのでどうしてもその記憶がねぇ・・・」
作る人でも無理とはこれは本物だ(;´∀`)
先程のしもつかれはなんとかご飯と一緒に完食しましたが
何度も戻しそうになりながら・・・・目を瞑ればなんとか食べれるレベルです。
いろいろと酷いこと言ってしまいましたが
結局何が言いたいかって言うと
「しもつかれ」は素晴らしい郷土料理です!
よくぞこの郷土料理がこの現代まで残ってくれました!
ぜひこれからも残って欲しい郷土料理のひとつです!
というわけであんなに苦しい思いをした次の日
旅中2回目の「しもつかれ」(笑)
作る人によって味が違うからもう一度食べてみろと勧められて、壬生の八百屋さんで購入。
八百屋さんのお母さんから聞いた食べ方、しもつかれパスタでいただきました。
見た目は昨日と同じく・・・いやそれ以上にあれだな(;´∀`)
しかし味はめっちゃ美味い(゚д゚)!
作る人によって味が違うのはどうやらほんとらしいです!
「しもつかれ」最高!
栃木に行かれた際はぜひしもつかれをご賞味ください!
参考記事
旅223日目 宇都宮 9月19日
旅224日目 栃木の食 9月20日
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